2024年4月30日、タワーホール船堀大ホールにて、「素踊りの会」を開催させていただきました。
日本舞踊のなかでも「素踊り」という上演形式にスポットをあて、古典作品を4番、上演いたしました。
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「素顔」「素肌」「素足」———
「まっさら」「何もない」という意味でつかわれる「素」の文字。
「素」の状態でおどる、「素踊り」。
衣裳や、かつらや化粧などといった「扮装」、コスチュームを身にまとっておどるのではなく、洋服でいうところの「スーツ」にあたる、和服の礼装でおどる、素踊り——。
身分や性別などを記号的にしめす「扮装」とことなり、何ものをもしめすことのない素踊りは、まるで白いカンバスに絵を描くように、「素」のうえに役や、文物が見えるように踊らなくてはならない——そこに難しさがあるといわれます。
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日本舞踊の一上演形式、素踊りは、そんな難しさがありながら、そうであるからこそ、世界に類をみない舞踊形式であると、注目されてきました。そうした情勢もあり、今回はこの素踊りに焦点をあてた公演を実施しました。

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上演|2024年4月30日
会場|タワーホール船堀大ホール