Question01:日本舞踊には、どんなイメージが?
坂東 今日はお稽古の「見学」をありがとうございまいした。ここからはお2人ご感想をお聞きできればと思います。
まず、これまでの日本舞踊に対するイメージをお聞かせください。
Oさん 正直なところ、「分からない」というイメージが強かったです。強いていうなら、女の人が「チャンチャカチャン…」というようなメロディーで踊っている印象がありました。
坂東 たしかに日本舞踊をなさっている方は、「女性」が圧倒的に多いです。しかし、私もそうですし、今日体験してくださった方のような男性でも、日本舞踊は楽しめます。
Mさん 私も正直「わからないことが多い」というイメージでしたが、今日見てみて、とても面白かったです。「決まった形の踊り」があって、それに沿ってただ身体を動かすのではなくて、綺麗な所作にするために工夫したり、なにか「役」になりきるために動いたり、学べる要素がたくさんありました。みているだけでも楽しかったです。

Question02:「お稽古事」、どんなイメージ?
坂東 それでは、日本舞踊に限らず、茶道や弓道などの、「お稽古事」にはどのようなイメージを持たれていましたか?
Mさん お稽古=「ビシッバシッ」という厳しいイメージがありました(笑)。
Oさん 私もそういうイメージがありました(笑)。むかしの職人さんみたいな、「見て盗め」的な印象がありました。ですが、今日見ていて、そうではないという事がわかりました(笑)。すごく親切で、見学している側まで動きを覚えられそうでした。
Mさん 本当に、そうでした。見学を受けた方が、「敷居の高さを気にするのではなく、ダンスレッスンだと思えばいい」と言っていましたが、まさにその通りで、日本の伝統や所作、みたいなものが色々と学べる、「レッスンだ」と思えるなって。
Question03:誰に向いてる、日本舞踊——
坂東 お二人にも楽しんで頂けてよかったです(笑)。それではずばり、日本舞踊に「向いている人」は、どんな方だと思われますか?
Mさん 所作を綺麗にしたい人ですとか、日本にふれたい人は、もちろん向いてると思いました。それから、私は未経験ですが、ヒップホップとか、モダンダンス、バレエとか…これまでダンスをやってきた方にはとっても向いている気がします。
日本の歌詞の綺麗さと、動きの綺麗さが合わさっている感じが、ダンサーの方には特に新鮮に映るのではないかって、思います。
Oさん 今日体験なさってたのが、俳優さんだったので、私は「演出に興味があるひと」も日本舞踊は参考になるだろうな、と思っていました。
坂東 おふたりとも、今日はお忙しいところ貴重なご意見をくださり、ありがとうございました。